フランソワ・ミノー氏の注文を受け、3つの要望に応えて作られたフルートです。1つ目の条件は、ヴァイオリンのための曲を編曲して演奏できるよう、低音のAまで出せること。2つ目は、管体後ろ側のGisのエキストラトーンホールをなくすことによって、音波の響きを最適化したパルメノン・オープンGis®。3つ目は、全てのトーンホールを管体の表側に並べてみること、また指向性を高めるためにトーンホールは前向きにすること。製作にあたり、指使いは変更しないという点が、技術的なチャレンジでした。
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Métis A足部管、「ワンライン」メカニズム
「A足部管」
低音のラまで出せるよう、管にトーンホールが2つ追加されています。
左手小指で2つのレバーを使うことによって、BとAを出すことができます。
パルメノン・オープンG#®
オープンインラインの最新パルメノン・オープンGis®を持つ、現代式指使いのフルートです。
管体の表側に配置したGisトーンホールが動きの伝達メカニズムによってGisの音を作り出します。
「ワンライン」:親指
親指のキー操作は従来通りの位置ですが、トーンホールは管体表側、少し盛り上がったCisレバー下に配置されています。
「ワンライン」:トリル
トリルトーンホールは、通常は管体の裏側に配置されていますが、表側に配置されています。